今回は、弁護士法人アジア総合法律事務所の相続あるある川柳にご応募いただきありがとうございました。

令和5年5月末から8月末日まで約3か月の間に計3388句のご応募をいただきました。

私どもは、家族の相続に関する紛争をできるだけ減らしたいという想いから生前対策などにも力をいれて取り組んでおります。

今回のご応募では、相続のよくある場面や財産を残す側、残される側の心理や心の機微、当事者だけではなく背後にいる配偶者の存在等、家族全体を巻き込んだ争いになることなどを5・7・5に乗せてうまく表現されているものばかりでした。

次回も予定しておりますので、機会がございましたら是非またご参加ください。

第1回どうする?相続「相続あるある川柳」の当選者

最優秀賞(1作品)

父偲ぶ ゆとりをっくれた 遺言書
審査員長

最優秀賞への選考コメント

家族の温かさを川柳としてうまく表現していると同時に、遺言書により家族に対するお父さんからの想いが伝わる、そのような情景が浮かんでくる川柳です。

遺言書の役割として、財産の分け方を指定するという役割は大きいのですが、遺言書にはそれにとどまらずに、亡くなった方から遺族に対する温かい想いもとどけることができるという、遺言の役割がうまく表現されています。

亡くなった父と残された家族が、遺言書を通じて心が通う様子から温かな家族がよく表現されており、最優秀賞としました。

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優秀賞(2作品)

あの世とも リモート会議 させてくれ
 【ペンネーム:すずらん 様】

審査員長
コメント

コロナの時代もあって、社会においてもリモート会議が増えているところ、この世相をうまくつかっている川柳です。

父や母が亡くなり、生前の父や母が「こう言っていたのに」、「まさか兄弟がこういうことを言ってくるとは」という相続でよくあるシーンや相続人の心境がうまく組み合わされています。

遺言を 書くと聞くなり 皆優し 
【ペンネーム:コタラフ 様】

審査員長
コメント

遺言を書くと宣言すると、家族が皆優しくなるという、嬉しい気持ちもある一方で少し残念な気持ちもあるという遺言書を書く側の心境がコミカルにリズムよく表現されている川柳です。

遺言を残す側の立場の複雑な人間心理の機微みたいなものががよく表現されており共感できる川柳です。

佳作(5作品)

穏やかな 兄の背後に 嫁の影
 【ペンネーム:ピアノカフェ 様】

審査員長
コメント

コロナの時代もあって、社会においてもリモート会議が増えているところ、この世相をうまく使われて相続の場面を表現されている川柳になっています。

父や母が亡くなり、生前の父や母が「こう言っていたのに」、「まさか兄弟がこういうことを言ってくるとは」という相続でよくあるシーンや相続人の心境がうまく組み合わされています。

遺言書 肝心なこと 書いてない 
【ペンネーム:島根のぽん太 様】

審査員長
コメント

亡くなった方が生前に、「遺言は書いている」と言っていたけれど、蓋をあけてみると、肝心なことが書いていないという相続でのよくある場面をうまく表現されています。

相続人が遺言書を開けてみての落胆の様子、一方で遺言書を書いた本人の主観と現実とのギャップがうまく表現されています。

遺言書 うまく書けたと 自画自賛
 【ペンネーム:天和 様】

審査員長
コメント

遺言書を書く側の目線と、それを受け取る相続人側からの目線をうまく表現した川柳だと思います。

遺言書を自分でうまく書いたと思っていても、実際はそうではなかったということはよくあることですし、遺言書が不完全であったために亡くなった後に相続の問題に発展したということはよくあることです。

このような相続によくある場面を、遺言書を書く側の目線と相続人目線でうまく表現できています。

そのうちと 言える時こそ 今のうち
 【ペンネーム:あざらしのざらし 様】

審査員長
コメント

遺言書を書くタイミングというのは非常に難しいのですが、その難しさを5・7・5でうまく表現されています。

遺言書や、生前整理については、「いつかタイミング来るだろう」と思っていても、いざというタイミングが分からずに、気が付いたら時にはすでに遅いということはよくあることです。

このタイミングの難しさと、実際にはこれというタイミングが来ずに、今がそのタイミングではないか?ということが上手に表現されています。

元気過ぎ 生前贈与 悔やむ親
 【ペンネーム:風信子 様】

審査員長
コメント

生前対策や相続税対策、不動産や株式の生前贈与などといった生前対策を行うことはよくあります。しかし、あまり考えずに生前贈与をしてしまうと後悔する結果になることもよくあることです。

生前対策をする場合には、将来のことも考えながらしっかりしないといけないことを表現できています。

審査員長からの選評

応募いただいた作品はどれも素晴らしく、大変おもしろく、選定するのに苦労しました。

「相続」という誰にでも起こりうる出来事のなかから、相続の「あるある」を、「5・7・5」という限られた文字数でうまく表現していて、それぞれの作品からその様子が浮かんでくるものばかりでした。

今回は1つの最優秀賞、2つの優秀賞と5つの佳作を選ばせていただきましたが、残念ながら選ばれなかった川柳についても、受賞作品と遜色がない川柳も多く、甲乙つけがたい作品が多数あり、審査も難しいものとなりました。

審査員長  萱嶋 正之(かやしま まさゆき)弁護士

『相続川柳』ご応募集計結果

  • 応募総数3388句

賞品

最優秀賞:1作品

百貨店ギフトカード1万円分

優秀賞:2作品

百貨店ギフトカード5千円分

佳作:5作品

オリジナル相続Quoカード(500円分)

当選者にはTwitter応募の場合はDMにて発送先のご確認をさせていだきます。
ホームページ・ハガキ応募の場合は、応募時の住所・宛先へ商品を発送させていただきます。

※選考に関する質問、お問合せにはお答えできませんので、予めご了承ください。

弁護士法人アジア総合法律事務所では、相続での家族の争いをなくしたいという思いから、遺言書や生前対策の重要性を伝えるために令和5年度「相続あるある川柳」の企画を行いました。今後も当事務所では様々な企画を行っていきたいと思いますので、その際には是非、ご応募いただけると幸いです。

投稿者プロフィール

小山 好文 弁護士
小山 好文 弁護士
相続問題を迅速・丁寧に解決する小山好文弁護士。お客様の悩みを法律の知識で明確に解消し、安心を提供します。