お盆の時期になりました。今年は3年ぶりに行動制限が伴わないお盆休みということもあり、久しぶりに帰省をされる方は多いようです。
家族水入らず、久しぶりの会話の話題とは
久しぶりに、両親や祖父母との会話を楽しんだり、お互いの近況報告をしたり、親族の話を聞いたりしていると、「おじいちゃんが亡くなったときは、~」「ご近所の〇〇さん家が相続で揉めてるみたいよ。」、「◎◎さんが売りに出している土地がなかなか売れないみたい。」「▲さんのところは介護を~」という話題も出てくるケースも多いのではないでしょうか。
このような話題が出てきたときには、今後、誰でも必ず起こる相続についての話をするタイミングでもあります。また、相続だけでなく、介護の問題や延命治療も話しておいた方がよいと言えるでしょう。
「介護」「延命治療」「相続」について話すべき理由とは
「介護」「延命治療」「相続」の話をすると、日本人の多くは、縁起でもない!と嫌悪感を示す方が多いですが、本人の意思を直接言える・聞けるのは生きている今です。「介護」「延命治療」「相続」の話を今からしておくことは、家族が本人の意思を尊重するためにも意味があるということを知っておく必要があります。
「うちはそんな話しなくても大丈夫」は、そうでもない!?
さて、ここまで、このコラムを読んでくださった方の中にも、「揉めるほどの財産がないから。」「仲がいいうちに限って、トラブルなんて起こるわけがない。」「平等に分けるようにと子どもには言い聞かせている(親に言われている)から大丈夫。」「介護は、▢▢がしてくれる。」と、うちの家に限って、相続発生後にトラブルが起こるわけがないと思われる方もいますよね。
しかし、いわゆる“普通”の家族が、相続の発生を発端にトラブルとなり、疎遠になっていくケースは少なくありません。
今は、本当に仲が良い家族であっても、相続の発生をきっかけとして、気持ちが変わることはざらにあるのです。その時の生活状況による心境だったり、兄弟の配偶者が口を挟んできたりと、今は想像もしないことがが起こるからです。
相続トラブルが年々増加傾向にあるのは、裁判所の取り扱い事件数の増加をみれば明らかです。
元気なうちに、親の意思を聞いておけばよかった…と後悔しないために
当事務所でも、相続発生後のトラブルについて、ご相談に来られる方が多くおられますが、お話を聞いていると、「財産の分け方を話し合いをしていたらまとまらなくなった。」「あの子のほうが私より多く相続するなんて納得できない。」「介護をして大変な思いをしたのは私なのに、兄弟皆平等の相続なんて納得できるわけないじゃない!」というご相談はあとを絶ちません。
相続発生後のトラブルのみならず、生前からの対策のお手伝いにも力を入れている私たちは、‟もしも、亡くなられた方が、遺言書を遺していたのならば” ”もしも相続について、家族で話せていたのならば”、きっとここまでこの家族は揉めることはなかったのだろうなと感じることもあります。
あなたの家族が揉めたりしないように、家族が集まる、お盆や年末年始のタイミングで、家族と話しておくとよいことは何か、詳しくはこちらをご覧ください。
年末年始目前!だからこそ話そう。家族全員で話しておきたい3つのこと。
最後に
「相続について」「介護について」「延命治療について」本人の希望・意思を聞ける・言えるのは、元気な時にしかできません。この機会に、家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
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- 相続問題を迅速・丁寧に解決する小山好文弁護士。お客様の悩みを法律の知識で明確に解消し、安心を提供します。
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